処容岩(처용암) - エリア情報 - 韓国旅行情報

処容岩(처용암)

11.3Km    9461     2024-09-20

蔚山広域市 南区 黄城洞

処容岩(チョヨンアム)は蔚山広域市南区黄城洞(ファンソンドン)セチュク村前の外煌江(ウェファンガン)という川にある開雲浦(ケウンポ)という浅瀬の真ん中に浮かぶ岩の島です。
30平方メートルほどの小さな岩で出来たこの島は疫病神を追いやる力を発揮するという処容符籍にまつわる伝説が伝えられている中州で、三国遺事に書かれている処容郎の伝説と関係が深い由緒ある岩島でもあります。

新羅時代の第49代の王・憲康王(ホンガンワン・在位:875∼886年)がこの地を訪れ散策しそろそろ帰ろうかと川辺で一息ついていると、昼間にもかかわらず突然雲が立ち込め霧が深くなり、どこにいるのか見失ってしまいました。
天体観測や占星術を行っていた官職・日官(イルグァン)曰く、東海(トンへ)の海にいる龍が癇癪を起こしているためだとし、何か善行を行いこれを解かねばならないと進言しました。これを聞いた憲康王は勅命を下し、この川の近くに龍の怒りを治めるための寺を建立するよう命じると、それまで垂れ込めていた雲や霧がさっと晴れたという伝説が残っています。その伝説に登場する寺が現在の蔚州郡(ウルジュグン)青良面(チョンニャンミョン)に残っている望海寺(マンヘサ)です。また伝説の舞台となったこの場所は雲が晴れた浅瀬の浦口ということで開雲浦(ケウンポ)と呼ばれるようになりました。

川の近くに寺を建てるという新羅の王・憲康王の話を聞いた東海(トンへ)の海にいる龍の王はこのことを大変喜び、7人の王子を引き連れ海から陸にやってきて、憲康王の面前で舞を踊り音楽を演奏しました。
その7人の龍の王子のうちの1人が新羅の憲康王に従い新羅の都であった古都・慶州(キョンジュ)に入洛、憲康王の政(まつりごと)に仕えることになりましたが、その人物こそが処容(チョヨン)でした。
新羅の憲康王は自らの政の一員となった処容に美しい女性を妻にあてがい、新羅の官職のひとつである級干(クッカン)の地位まで与え、憲康王のそばに仕えさせたといいます。

ところがある日、美しい処容の妻を妬む疫病神が人の姿に変身し、夜になり忍び込み妻の寝床に入りこんで来ました。処容は外から帰ってくると、寝室で妻と疫病神が寝床で一緒に寝ている姿を目撃したにもかかわらず、処容は怒ることもなく歌を口ずさみ舞を踊り、そして部屋からすっと出ていきました。これを見た疫病神はその処容の寛容さに感激しひざまずき、これ以降、処容の姿を描いた絵を見ただけでもそこには現れなくなったと言います。

処容が自分の妻と寝床に横たわっている疫病神に向かって歌った歌が、かの有名な新羅郷歌「処容歌(チョヨンガ)」で、処容岩の前にある碑石に刻まれている歌がまさにその歌詞です。処容が舞ったという処容舞(チョヨンム)は国家無形文化財として伝承されており、また処容岩は東海の海からやってきた龍の王が7人の王子を引き連れてやってきた開雲浦ゆかりの岩として地方記念物に指定され、処容の伝説とともに巷の人々に語り継がれています。
椿や藤の木など四季を通じて青々とした木々が覆い絶景を誇る目島(モクト・天然記念物)も近くにあり、見どころが多い観光地として有名な場所です。

大王岩公園(대왕암공원)

11.8Km    16808     2024-01-05

ウルサン広域市トン区トンデロ95

大王岩(テワンアム)公園は韓国で蔚山(ウルサン)広域市蔚州郡(ウルジュグン)艮絶串(カンジョルゴッ)とともに韓国で水平線に一番早く太陽が昇るところ・大王岩がある場所です。
散策路には森の木陰をはじめ、桜、ツバキ、ケナリ(レンギョウ)、モクレンの木がたくさんあります。およそ93万平方メートルに達する手入れの行き届いた大王岩公園のそばには、日山(イルサン)海水浴場海水浴場の砂浜が広がっています。

韓国の南東の端から東海(トンヘ)の海へ突き出すような形で出ている大王岩公園は、東海の道しるべとなる蔚気(ウルギ)航路標識管理所があることで有名な場所です。この蔚気航路標識管理所は1906年、韓国で三番目に建てられた航路標識管理所(灯台)で大変歴史があり、またこの管理所内にある松竹園(ソンチュグォン)はすばらしい思い出作りができるよう無料で部屋を借りられるようになっています。

公園敷地入口から灯台まで続く遊歩道は全長600メートルほどあり、その周囲には鬱蒼と生い茂る松林が続きます。樹齢およそ100年の美しく成長した松の大木の木陰もあり、爽やかで、穏やかな松林の公園となっています。松林を抜けると目の前には一面、海が広がり、海岸絶壁の高台から見る海岸近くの海に浮かぶ大王岩はまさに先史時代の恐竜の化石が青い海原に横たわっているかのような錯覚に陥るほどの巨大な岩です。

赤味を帯びた大王岩の色が濃紺の東海の海原の色とコントラストをなし、大変鮮明な色を放っています。
海に浮かぶ大王岩はまさに天へ昇る龍の姿を思わせる形をしています。
大王岩公園側から点々と続く磯に架けるような形で作られた鉄製の橋を渡ると、その先には大王岩があります。大王岩へ渡る橋・大王橋(テワンギョ)は1995年、近くに工場をもつ現代重工業が建設・寄贈した橋として有名です。
この大王岩は別名、大王岩・テワンアムの大王・テワンを短くして「テン」、そして岩・アムを漢字語読みではなく韓国固有の呼び名「パウィ」を繋げて「テンバウィ」とも呼ばれています。
このほか大王岩は龍が昇天し海に墜ちたということに由来し龍墜岩(ヨンチュアム)とも言われています。
また新羅時代の王・文武王(ムンムワン)の護国龍伝説に続く逸話も残っており、文武王の後を追いこの世を去った文武大王の王妃が文武大王のように東海の護国龍になりこの海を守るべくこの岩の下へ埋葬されたという言い伝えも残っています。
大王岩のほかにも、その形が災いし引き倒され壊されてしまう寸前までなったというナムグンバウィ(男根岩)、そしてタンゴンバウィ(宕巾岩)やチャサルバウィ、海岸近くに浮いているパウィソム、処女峰(チョニョボン)などがさまざまな形をした岩がたくさんあります。

珍しい岩が続く海岸の右手には故イ・ジョンサン先生が建てたという旧・方魚津(パンオジン)中学校があり、その下に500メートルほど下ったところには波に洗われ丸くなった砂利や石が詰めつくす海岸が広がり、素晴らしい景色の場所となっています。
北の方へ目を向けると現代重工業の工場群の姿がよく見えます。
(註) ※大王岩公園はもともと「蔚岐公園」と呼ばれていましたが、2004年に現在の名称に変わりました。
※蔚気灯台の漢字は2006年に「蔚岐」から「蔚気」に変更されました。

大王岩公園吊橋(대왕암공원 출렁다리)

11.8Km    0     2023-06-10

ウルサン広域市トン区トゥンデロ95

大王岩公園吊橋(テワンアムゴンウォン チュルロンダリ)は蔚山(ウルサン)初の吊橋であり、東区初の大規模商業観光施設です。大王岩公園内にある海岸散策路の「ヘッケビ」から「スルバン」の間を連結したもので長さは303メートルです。海の上にかかる橋であるため、大王岩周辺の海岸秘境を満喫することができます。

方魚津港(방어진항)

11.9Km    1     2023-01-31

ウルサン広域市トン区ソンクンギル2

1971年に国指定の漁港となった方魚津(パンオジン)港は、広い敷地の水協委販場と競売場がある、蔚山を代表する漁港です。ブリをはじめとし、タチウオ、サワラ、カタクチイワシなど、多種多様な魚がとれ、近くの水産市場と刺身センターでは新鮮な海鮮を購入してその場で味わうことができます。防波堤沿いの散策路は写真を撮るのに最適な瑟島(スルド)灯台まで続いており、方魚津港や大王岩(テワンアム)公園、蔚埼(ウルギ)灯台、日山(イルサン)海水浴場へと続く海の道もロマンチックな景色が楽しめます。観光資源活性化のために北防波堤の壁画や地面のデザイン、駐車場などが整えられ、村の博物館である方魚津博物館もオープンしました。蔚山市民には憩いの場となっており、見どころ満載のスポットです。

瑟島(슬도)

12.6Km    18952     2023-01-03

蔚山広域市 東区 方魚洞
+82-52-277-0101

方魚津の港に寄せてくる荒々しい波を阻んでくれる岩島で「潮風と波が岩にぶつかる時、玄琴(コムンゴ)の音がする」ということから玄琴に形の似た中国の楽器「瑟(しつ)」という漢字を使い、「瑟島(スルド)」と呼ばれています。瑟島に響く波音「瑟島鳴波」は方魚津12景のひとつです。1950年代末に設けられた無人灯台が瑟島を守っている他、さまざまな魚種が生息していることから釣り客の足が絶えない島となっています。

[事後免税店] Olive Young・ウルサンオンサン(蔚山温山)店(올리브영 울산온산점)

15.4Km    0     2024-06-27

ウルサン広域市ウルジュ郡オンサン邑トクシンロ251

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蔚州大谷里 盤亀台岩刻画(울주 대곡리 반구대 암각화)

15.5Km    19110     2023-10-17

ウルサン広域市ウルジュ郡オニャン邑パングデアンギル285

蔚山広域市大谷里にある「盤亀台岩刻画(パングデアムガックァ)」
岩刻画とは名前の通り「岩に色々な動物や、幾何学的な象徴模様を描いたり、彫った絵」を指します。蔚山の母なる川・太和江(テファガン)上流の盤亀台一帯に人造湖があり、その西側の岩壁に盤亀台岩刻画があります。ダムがあるため通常は水の中に浸かっており、水が減るとその姿を見ることができます。大きさは幅10メートル・高さ3メートルです。
1年のうち9~10ヶ月は水に浸かっており、岩刻画が見られる時期は10月から2月までの期間中、2~3ヶ月だけです。しかし岩刻画の手前に大谷川があるため、接近して見ることはできません。盤亀台岩刻画の向かいに横6メートル・高さ3メートルの大型模型図が設置されており、理解を深めるのに役に立っています。
岩壁に鹿、虎、猪などの陸地動物の姿と狩の場面、鯨、オットセイ、亀などの海の動物と漁夫の姿など75種類200点あまりが描かれています。狩りの美術であると同時に宗教美術である盤亀台岩刻画は、 先史時代の人々の生活と風習を推察できる、最高の傑作品として評価されています。

蔚州川前里刻石(울주 천전리 각석)

蔚州川前里刻石(울주 천전리 각석)

15.9Km    16187     2022-11-10

ウルサン広域市ウルジュ郡トゥドン面チョンジョン里

岩や大きな岩壁、洞窟の中の壁面などに彫る、削る、漆を塗りつけるなどの技法を使い描かれた絵を岩刻画(アムガッカ)といいます。
岩刻画は、旧石器時代後期の遺跡でも発見されましたが、典型的な事例は新石器時代および青銅器時代の遺跡から主に発見されます。大部分の岩刻画の場合、豊穣や多産を祈願する祭儀の様子が描かれていると解釈されています。ここの岩刻画は、上部に鹿をはじめとする数種類の動物と様々な幾何学模様が刻まれており、下部にはいくつかの銘文と人間、動物の姿などが刻まれています。描かれている事物の内容から、新石器時代から青銅器時代にかけて作られたもので、当時の豊穣儀式に関する内容が込められていると解釈されています。また、下部の騎馬行列や船による航海の様子、龍、馬、鹿、300あまりの銘文は、三国および統一新羅時代の人々が残したもので、新羅の人々は三国時代以降、この地を聖地として考えていたことがうかがい知れます。

甕器ゴル陶芸(옹기골도예)

16.1Km    0     2023-10-17

ウルサン広域市ウルジュ郡オニャン邑ウェゴサンギル18

外高山甕器村(ウェゴサンオンギマウル)は、全国最大規模の甕集成村です。「甕器ゴル陶芸」はここで3代目として甕をつくるホ・ジンギュ氏が運営する施設で、文化体育観光部が指定した「地域名士の家」です。甕作品を鑑賞、購入できる他、甕に関するさまざまな体験プログラムに参加することができます。甕の塩入れ体験、甕づくり、甕焼き体験などがあり、事前予約可能です。また、外高山甕村内には蔚山甕器博物館、蔚州民俗博物館などがあり、蔚山甕器博物館ではギネス世界記録に登録された巨大な甕を見ることができます。

外高山甕器村(외고산 옹기마을)

外高山甕器村(외고산 옹기마을)

16.2Km    8624     2020-08-19

蔚山広域市 蔚州郡 温陽面 外高山3キル 36

「外高山甕器村(ウェゴサンオンギマウル)」は1957年ホ・ドクマン氏がここに根付いたことで形成されはじめた韓国の日常生活でよく使われる陶器・甕器(オンギ)を数多く作る村です。村全体が甕器と調和した姿が独特で素敵な空間を作り出しています。
外高山甕器村は韓国全国における甕器の50%以上を生産している他、甕器博物館にはギネスブックに登録された世界最大規模の甕器が展示されています。また毎年蔚山甕器祭りが開催され、さまざまなイベントや体験プログラムを楽しめます。